あなたがかけるのが楽しみになるメガネをゲットするために、ZoffとJINSのどちらに足を運ぶべきなのだろうか?
メガネ市場の革命児として存在感を強めるこの両社の違いは、調べれば調べるほど見えづらい。
ZoffとJINSはともに、それまで1本2~3万円が相場だったメガネの価格を、1本5,000円まで引き下げたメガネ店である。
また両社の出店戦略はともにショッピングモールを中心に店舗展開しており、ハッキリ言って大きな違いを見つけるより、似ているところを見つけるほうが圧倒的に簡単なのだ。
しかし「300人のホンネ」編集部は、ZoffもしくはJINSでメガネを購入したことが男女300人にアンケート調査を行い、1得ることができた。
本稿を読めば、ZoffとJINSのどちらに足を運ぶべきか?が明確になり、胸が小躍りする新しいメガネを手にすることができるはずだ。
では早速本稿の結論からご紹介したい。
【結論】どちらを選んでも満足できるが、ケースよって優劣がつくことがある
早速だが、本稿の結論からお伝えすることにしよう。
ZoffとJINSのどちらに行っても、あなたがハズレを引く可能性はかなり低く、おそらく満足のいくメガネを見つけることができるだろう。
そのためあくまで本稿の結論は「どちらに行ってもOK」であることは強調しておきたい。
ただし、その甲乙つけがたきところにあえて白黒つけようというのが本稿の主旨であり、あなたが本当に知りたいところであるはずだ。
実はZoffとJINSは細かく比較したときに有利・不利が生じるケースがある。
そのケースとは下記のケースだ。
▼ZoffとJINSに優劣がつくケース
・視力が悪いor左右の視力が大きく変わる人→JINS
・女性orベタなメガネでは不満な人→Zoff
・メガネで冒険をしたくない人→JINS
今回300人のZoffおよびJINSでメガネを購入した人にアンケート調査を行ったが、両社ともに各項目において高い満足度を得ていることがわかる。(不満の少なさにも注目)
そのためZoffとJINSに明確な優劣は見当たらない。
もっと言うと、単に家から近いほうで選んでしまってもきっとあなたはお気に入りのメガネを購入することができる。
この結果を受けて、どちらか一方がダメという判定を下すことはかなり無理がある。
そのため本調査の結論はあくまで「ZoffとJINSのどちらでもOK」なのである。
しかし購入者たちの声に耳を傾け、細かく比較していくとZoffとJINSはケースによって、有利・不利が生じることが判明した。
やや重箱の隅を突くような比較にはなってしまうが、ZoffとJINSを比較いくことで自身が選ぶべきメガネ店が明確になる。
メガネ選びは「価格」と「デザイン」で選ぶ人が圧倒的多数
本題に入る前少しだけ前提条件を確認しておくことにしよう。
メガネ選びにおいて重視するものを今回の回答者に聞いたところ、結果は下図となった。
群を抜いて多かったのは「価格」(83.3%)と「フレームデザイン」(80.7%)の2つの項目で、ともにメガネ選びのポイントとして80%越えとなった。
今回の回答者はZoffもしくはJINSでの購入者なので、コスト意識が高い回答者が多くなったことは当然考えられる。
ただメガネの専門家目線では重視すべき事項がほかにもあるとは思うが、メガネを買う一般消費者のホンネは「自分に似合うメガネを、お得に買いたい」ということに尽きるのではないだろうか。
そのため次章で紹介する満足度調査では、「価格」と「デザイン」の項目を立てることにした。
また購入時にはなかなかわからないが、実際に購入したメガネを使用しはじめてわかるフィット感や使い勝手のよさを「使用感」として項目を立てることにした。
またメガネを購入する際や、ちょっとした調整や修理の際に店舗が近くにあるほうが利便性が高いため、店舗数の比較も項目として立てた。
この4つの項目に関する満足度を、ZoffとJINSの利用者に対して調査した結果を次章で紹介していく。
ZOFFとJINSの購入者300人による満足度の比較
繰り返しにはなるが、今回のアンケート調査において、Zoff・JINSともにいずれの項目においても高い満足度を得ており、不満をもっている購入者はかなり少数であることがわかった。
ここからは、
・価格
・フレームデザイン
・使用感
・店舗数
のそれぞれの項目の詳細をひも解いていきながら、ケースごとにZoffとJINSのどちらを利用すべきか?を検討していくことにする。
ZoffとJINSの【価格】に対する満足度
まず「価格」に関する満足度ではJINSがやや優勢な結果となった。
「大変満足した」と「やや満足した」を合算すると、ZoffもJINSもともに、価格に関して実に90%以上の満足度を得ている。
この時点でとんでもない満足度の高さではあるが、細かく比較すると下表になる。
▼価格に関する満足度の比較
JINS | 97.7% |
Zoff | 93.0% |
このように両社とも高い満足度の比較ではあるものの、価格に関してはややJINSが上回る結果となった。
実際にZoffとJINSの両方を比較した購入者からは、
「Zoffの方がJINSよりも若干価格高め」(38歳男性)
という声も聞かれ、リーズナブルにメガネを買うことができる両社でも少し違いがあることがわかる。
この点について、もう少し深掘りしておこう。
視力が悪い人はJINSのほうが圧倒的にお得になる
結論から言えば、視力が悪い人や左右の視力が大きく異なる人は、価格面だとJINSを選んだほうが有利になる。
実際の購入者の声を紹介すると、こんな声が聞かれた。
「Zoffは薄型レンズに追加料金がかかるけど、JINSは追加料金がかからなかった」(37歳女性)
「JINSは度数が強くても薄型レンズを追加料金なしで選ぶことができる」(32歳女性)
これを詳しく説明すると、レンズの度数が高い(視力が悪い)とレンズが厚くなり、ものが歪んで見えてしまったり、他人から見たときメガネ越しの瞳が小さく見えてしまう。
また左右の目で度数が大きく違う方は、左右のレンズの厚さだけでなく重さも異なることになり、左右でどうしてもバランスが悪くなってしまう。
そこで店員からおすすめされるのが薄型レンズというわけなのだが、Zoffでは5,500円~の追加料金で「薄型非球面レンズ」に変えることができる。
一方でJINSだと「薄型非球面レンズ」は無料でつけられるレンズであり、追加料金がかからない。(「JINS極薄レンズ」(11,000円)というのも別にあるので注意!)
つまり視力が悪い方や左右で視力が大きく異なる方は、JINSのほうがお得にメガネを作れる可能性がより高まるというわけだ。
ZOFFとJINSのフレームデザインに対する満足度
続いてフレームのデザインに関する満足度について聞いてみた。
これは「自分に似合うメガネ」に直結する項目でもあるため、メガネ探しにおいて重要度の高い項目だが、結果は下図となった。
フレームデザインに関しても、Zoff・JINS双方ともに「大変満足した」と「やや満足した」の割合が90%越えとなり、不満度の低さが目を惹く結果となった。
デザインはその人の好き・嫌いや感性に関わる問題なので、定量的に比較するのは難しいところではあるが、こちらも満足度を合算するとJINSがやや優勢となった。
▼フレームデザインに関する満足度の比較
JINS | 98.3% |
Zoff | 95.3% |
ただメガネを購入する者の心理からすると、「それなりに似合うメガネ」ではなく、「バッチリはまるメガネ」がほしいところではないだろうか。
そういう観点からすると、「大変満足した」の割合がJINSより7.7ポイント高いZoffがやや優勢と見ることもできる。
ただし繰り返しになるがデザインは個人の好き・嫌いや感性によるところが大きい。
そこでこのデザインに関して、もう少し掘り下げてみることにしよう。
男女別にデザインに対する評価を見てみると下表になった。
JINS男性 | JINS女性 | Zoff男性 | Zoff女性 | |
大変満足した | 35.6% | 42.0% | 40.5% | 53.1% |
やや満足した | 62.7% | 56.3% | 54.1% | 42.9% |
やや不満だった | 1.7% | 1.7% | 5.4% | 4.1% |
大変不満だった | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
やはり男女ともに「大変満足した」≒「自分に似合うメガネが見つかった」の割合がZoffのほうが高く、特に女性では53.1%の半数以上がZoffのメガネのフレームデザインに高い満足感を得ている。
実際に購入者の声を紹介するとZoff・JINSともにデザインのよさを挙げる声はあった。
しかしながら、
「Zoffのほうがデザインがかわいいから」(32歳女性)
「デザインのかわいさはZoff」(30歳女性)
など「かわいい」という声が聞かれたのは本調査ではZoffだけだった。
また、デザインに関してこんな声も聞かれた。
「JINSの方が落ち着いたデザインの商品が多く、Zoffは若向き」(31歳、女性)
JINSは無難なデザインのフレームラインナップが多く、Zoffはちょっと攻めたデザインのものがあるという傾向を感じている購入者もいるようだ。
以上のことから、デザインの観点ではこのような使い分けが考えられる。
▼フレームデザインに関する使い分け
・女性はZoffが有利
・メガネにファッション性を求めるならZoff
・無難さを求めるならJINS
ZoffとJINSの使用感に対する満足度
続いてメガネの使用感に対する満足度を聞いた。
使用感とは、実際に購入したメガネを使ってみなければわからないことであり、新しくメガネを買う人にとっては押さえておきたい感想である。
結果は下図だ。
こちらもまた玄妙な結果で、両社とも高い水準の満足度となった。
ただ細かい差にはなるが、Zoffのほうが「大変満足した」の割合が高く(39.5%)、また「やや満足した」との合計値もわずかに高くなった。
▼使用感に関する満足度の比較
JINS | 88.2% |
Zoff | 90.7% |
明確に甲乙はつけがたいが、使用感は若干Zoffに分があると言えるだろう。
国内店舗数の比較
最後に、ZoffとJINSの国内店舗数についても軽く触れておくことにする。
店舗数の多さ≒近所にある可能性の高さと考えることができるが、国内店舗数ではJINSがZoffに1.6倍ほどの大きな溝を開けている。
▼国内店舗数の比較
メガネ店が近くにあると購入するときに楽という利点だけでなく、そうあることではないがそれでも年に何回かの頻度でメガネは傷む(メガネを踏んでしまったり、鼻パッドが緩くなってしまったり等)。
メガネが傷んでしまったときに、店舗が近いと修理に持っていきやすいという利点もある。
そうしたアクセスのよさの観点では、JINSに軍配が上がる。
ちなみにZoffもJINSもパーツの交換をともなわない簡単な修理なら無料でやってくれる。
メガネに違和感を感じたら、気軽に修理相談にいけるのは両社とも同じだ。
ZoffもJINSもメイン使いのメガネでOK!
ここまではZoffとJINSの各項目における比較を見てきた。
自分がZoffとJINSのどちらに真っ先に足を運ぶべきか、がケースごとに明確になったのではないだろうか?
最後に少し話題を変えて、ZoffやJINSで購入したメガネをみんなはどのように使っているのか?について触れておきたい。
というのも、ZoffやJINSで販売されているメガネは1本5,000円前後とかなり格安だ。
その格安さゆえに、品質面に懸念が残る人もいるかもしれない。
そこで購入者にZoffやJINSで購入したメガネの使い方を聞いた。
ZoffやJINSで購入したメガネを、実に7割以上の人がメインのメガネと使用している。
裏を返せば、メイン使いのメガネとして十分な品質を保っているということでもある。
冒頭でも触れたが、ZoffやJINSの安さの大きな要因はSPA方式という製造から販売まで自社で一貫しておこなう構造にある。
この方式により、流通業者や小売業者がいわゆる「中抜き」をすることなく、ダイレクトに消費者に製品が届く分、価格を大きく下げることができる。
質を下げてコストカットしているわけではないので、ZoffやJINSのメガネで使用しても問題はないことが確認できる。
まとめ
以上、ZoffとJINSはどちらがいいか?について比較検討してきた。
本調査の結論をおさらいしておくと、ZoffでもJINSでも「どちらを選んでも高い満足度が得られる」ことがわかった。
しかし細かな差異として、以下のケースにおいては優劣がつく。
▼優劣がつくケース
・視力が悪いor左右の視力が大きく変わる人→JINS
・女性or単に似合う以上の水準を求める人→Zoff
・メガネで冒険をしたくない人→JINS
アンケート実施方法
▼アンケート方法
・アンケート方法 インターネット上でアンケートを実施
・回答者数 ZoffまたはJINSおよび両店でメガネを購入をしたことがある全国の男女300人
・調査日 2023年1月6~9日
・設問は単一選択式、および記述式
・調査主体 【300人のホンネ】編集部
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