羽アリを自宅で見かけたら、絶対にやっておくべきことがあります。
それはシロアリ駆除業者が無料でやってくれる床下調査をすることにほかなりません。
この時期に羽アリを自宅付近で見たという方は、ぜひ最後までこの記事を読んでください。
羽アリの対処を間違うと、100万円単位の出費につながるおそれがあります。
▼本稿の結論
・この時期の羽アリはシロアリの危険性アリ
・シロアリ業者の無料床下調査を賢く活用せよ!
・羽アリは掃除機で一網打尽に(スプレーはNG)
この時期の羽アリは家にシロアリがいる危険サイン
この時期に見かける羽アリは、真っ先にシロアリを疑う必要があります。
というのも、日本で住宅に被害を与えるシロアリには、主にヤマトシロアリとイエシロアリの2種類がいます。
この2種類のシロアリが羽アリとなって、巣から飛び立つ時期と重なるためです。
この時期の羽アリがあなたの家にとって危険サインである理由は、3つあります。
▼羽アリが危険サインであるワケ
1.羽アリは巣が大きくならないと飛ばない
2.羽アリは新たな巣を作るために飛んでいる
3.お隣さんにも害が及ぶ恐れも
そもそもシロアリの羽アリというのは、新しい女王アリだと思ってください。
それまでいた巣が大きくなり巣内のシロアリの頭数が増えると、新たなエサ場や水とり場を求めて、巣の一部のシロアリが羽アリとなり、巣から飛び立ち新たな巣を作ります。
新しく巣になる場所を見つけると、羽を落とし、やがて下図のような女王アリへとなります。
女王アリは10~15年ほど生き、生涯で100万頭以上のシロアリを生み続けます。
つまり裏を返せば、羽アリを見た付近に、大きく育ったシロアリの巣があるということなのです。
というのも、羽アリが飛べる距離は、ほんの50~100mほどしかないからです。
つまりこの時期に羽アリを見かけたということは、あなたの敷地内にシロアリの大きな巣がある可能性を示す危険サインなのです。
もちろんあなたの家の床下で繁殖したシロアリたちが、さらに敷地内に巣を作って被害を広げるおそれもあります。
また恐ろしいことに、ご近所の住まいに新たに巣を作るおそれまでありえるのです。
シロアリを放置すると100万円超えの床下補強工事に…
ご存じの通り、シロアリは住宅の柱や床板や家具に使われている木を食べていきます。
もっと正確に言うと、シロアリは木の柔らかいところが好物です。
木の柔らかいところというのは、木の芯や内部のことです。
つまりパっと見はなんともなくとも、内部がスカスカの柱や床板になってしまうので、柱が折れて家が傾いてきたり、歩いていると床が抜けるようになります。
またシロアリは木材だけでなく、畳や本なども食べることができます。
ですがシロアリを放置していけない理由は、もう少し突っ込んで考える必要があるのです。
シロアリは本来、地中にいるものなので、地面に近い床下の木材から食べ始めます。
その床下の木材がシロアリにどんどん食べられると、家が傾いたり、床が抜けるということになっていきます。
そうなると、家の基礎部にあたる床下の補強工事という工事をすることになります。
具体的にいうと、傷んだ柱に補強金具を取り付けたり、床を張り替える工事をします。
この床下の補強工事やリフォーム工事がとても高額なのです…。
シロアリで床が抜けてしまい補強工事も必要ということになって、68万円もの痛い出費になってしまった。(栃木県、48歳女性)
床下だけでなく2階や屋根裏もボロボロになっていた。補強工事で180万円ほどになった。もっと早く対処すべきだった。(愛知県、37歳男性)
まだ築浅だし、ハウスメーカーからもシロアリに強いと聞いていたからと見て見ぬふりをしていたが、結局家を建て替える羽目になった。(神奈川県、50歳男性)
高額なリフォームや補強工事をする羽目になる前に、シロアリは早期発見、早期対処をすることが必須なのです。
損なし!無料の床下調査を活用する3つのメリット
では羽アリを見かけた方は、どのように対処することが正解なのか?をお伝えします。
それは、シロアリ駆除業者がやっている無料の床下調査を活用すること、です。
あまり知られていないのですが、シロアリ駆除業者の一部には無料で床下調査をしてくれる業者がいくつかあります。
この無料調査を活用するメリットはこうです。
無料調査を頼むと、専門のシロアリ駆除業者が実際に床下に潜って隅々までシロアリが悪さをしていないか調べてくれます。
和室のある住宅なら、畳をあげれば床下に入れますので特に私たちが何かをやる必要もありません。
調査後、床下の状況を録画した動画や写真を見せながら説明してくれます。
その時に「シロアリは見つからなかったし、柱の状態もいいですよ」と報告を受けたら、胸のモヤモヤがスッキリします!
またちょっとややこしい話なのですが、羽アリにはシロアリの羽アリもいれば黒アリの羽アリもいます。
冒頭で4~7月に飛ぶ羽アリはシロアリの危険性があるとお伝えしましたが、同時期に飛ぶ黒アリの羽アリも一部いるということですね。
よくよく観察すると、くびれがないのがシロアリで、くびれがあるものが黒アリなのですが、羽アリは小さいですし、黒アリとシロアリの羽アリを横に並べてじっくり眺めないかぎり、私たちの目で判断するのは心もとないです。
床下調査をしてもらってももちろんハッキリしますが、羽アリを何匹かサンプルとして捕まえておくと、プロの目なら瞬時にシロアリか黒アリかを見分けてくれます。
もし黒アリの羽アリだったなら、家に害を与えるものではありませんし、市販のスプレー剤などで簡単に対処しておけばOKです。
最後に、もし残念ながらシロアリの痕跡が見つかってしまった場合は、無料調査後に駆除工事の見積りをもらうことになります。
実は、この見積書がかなり値切り交渉に使えるのです。
つまり無料調査してもらったあとに「ちょっと検討させてください」といったん帰ってもらい、その足で別のシロアリ業者に駆除工事の見積りをとる手配をします。
その業者には「A社からは〇円で見積りをもらっているんだけど、これより安くできますか?」と見積書を見せれば、値切り交渉の成功率が上がります。
このあたりは引越し業者の値切り交渉と同じですね!
実際にシロアリ駆除の料金は、業者によってかなり上下します。
下手をすれば、2倍以上も駆除料金が変わってしまいますので値切り交渉は必ずやるべきものなのです。
もちろん料金が高いところはダメというわけではありませんが、同じ質のサービスをよりお得に利用するためには、床下調査でもらえる見積書はなにかと活用できるシーンが多いのです。
無料で床下点検をやってくれるシロアリ業者
では実際に羽アリを見たというだけでも、無料で床下調査をやってくれるシロアリ業者はどこなのでしょうか?
実をいうと、無料で床下調査をしてくれる業者は少ないないのですが、ここでは全国どこからの依頼でも受け付けてくれるシロアリ業者に絞って例を挙げていきます。
シロアリ110番
【シロアリ110番】は、全国の約300社のシロアリ駆除業者の中から選りすぐりの業者を紹介してくれるサービスです。
そのため羽アリの季節で混みあうシーズンでも、しっかり即日対応してくれる力強い味方になってくれます。
もちろん床下調査は無料でやってくれますし、なんと言っても平米あたり1,320円という格安の料金で見積りを作ってくれます。
先ほどお伝えしたとおり、シロアリ110番の見積りを持っていれば相見積もりをとったときの強い交渉材料として使えます。
もちろんそのままシロアリ110番に依頼してもOKです!
アサンテ
【アサンテ】は、シロアリ110番と同様にシロアリ駆除業者として知名度の高い業者です。
そのため床下調査も無料でしっかり見てくれるという安心感はあります。
ですが駆除費用は「平米あたり3,190円」と、シロアリ110番の2倍ほど高くなります。
もし床下調査後に駆除が必要となったら、ほかの業者でも相見積もりをとっておくことをおすすめします。
キャッツ
【キャッツ】は、上記2社に比べてやや知名度は落ちますが、全国に26か所の事業所をもつシロアリ駆除業者です。
もちろんこちらも床下調査を無料でやってくれるのですが、注目したいのは平米あたり880円~という駆除料金の安さです。
相見積もり先としては有力な選択肢となりますね!
羽アリは掃除機で吸い込む(殺虫剤はダメ!)
羽アリの根本的な対処法は床下調査をすることでしたが、最後に目の前の羽アリはどうしたらいいのか?について簡単に説明しておきます。
いま目の前で鬱蒼と積もっている羽アリは、掃除機で吸い込んで捨ててください。
羽アリはもろく弱いので、掃除で吸い込んだ衝撃で死んでしまいます。
一方で、羽アリに殺虫スプレーをかけるのはダメです。
なぜなら殺虫剤には羽アリが嫌がる成分(忌避成分)も含まれています。
するとその忌避成分を感知したほかの羽アリやシロアリは、より人間の手の届きにくいところに逃げ込んだり、巣を別の場所に移すようになります。
そうなると結果として、自分の手でシロアリを拡散させているのと変わらないことになってしまうのです。
そのため目の前の羽アリは掃除機で一網打尽に吸い込んで捨てるという方法が有効というわけです。
まとめ
それではまとめとして、本稿のおさらいをしておきましょう。
▼本稿のおさらい
・この時期の羽アリはシロアリの危険性アリ
・シロアリ業者の無料床下調査を賢く活用せよ!
・羽アリは掃除機で一網打尽に(スプレーはNG)
最近羽アリを見たという方は、この羽アリシーズンに迅速に対応してくれて、格安価格での見積りを作ってくれる【シロアリ110番】から相談してみてはいかがでしょうか?
▼シロアリ110番