口喧嘩に強くなりたい、口喧嘩で最強になりたい。
人間誰しもが、一度は夢見たことがあるのではないだろうか?
思えば人間は、言葉を覚えたときから口喧嘩と隣り合わせで生きているといっても過言ではない。
そこでそんな全国の口喧嘩強者47人を対象に、口喧嘩に強くなる方法を探ってみることにした。
ちなみに今回協力してくれた口喧嘩自慢たちはあくまで自称に過ぎないが、その実力を示すエピソードをいくつか紹介しておく。
「口喧嘩で圧倒しすぎて、旦那が吐いた」(43歳女性)
「小学生の頃、先生に口論で勝利した」(29歳男性)
「バイクをぶつけられたので文句を言ったら、応援でこわもての人を呼ばれ口喧嘩になったが、最終的に全員を謝らせた」(51歳女性)
口先三寸で白も黒にする、なかなかの猛者たちである。
そんな口喧嘩強者たちから聞き取りした口喧嘩に勝つ方法を、じっくりとご覧いただきたい。
口喧嘩の強い・弱いは天性のもの
まず最初にお伝えしなければならない残酷な「現実」がある。
それは口喧嘩に強い人は、なにかトレーニングを積んで口喧嘩強者になっていったわけでなく、言葉を覚えた幼少の頃からずっと口喧嘩が強いのである。
つまり口喧嘩の強い・弱いは、かなりその人の天性によるものと言える。
実際に今回調査した口喧嘩自慢の回答者たちに、どういうトレーニングを積んだのかを聞いたところ、実に97.9%の回答者が特にトレーニングをしていないことが明らかになった。
確かに身近にいる口喧嘩強者を見ても、影でコッソリ修練を積んだ努力家なイメージはなく、あくまで実戦を通して自身の強さを再確認してきただけのような顔をして歩いている。
しかしそれではいつまでたっても弱者は、口喧嘩強者に虐げられる日々が続いてしまう。
口喧嘩に弱くとも、口喧嘩強者に一矢報いる方法はないのか?
そこでまずは口喧嘩強者のファイトスタイルから確認していくことにしよう。
口喧嘩強者のファイトスタイルは「冷静に理詰め」が最多
ボクシングには「インファイター」や「カウンターパンチャー」などの、選手の身体や特技を活かしたスタイルがあるように、調べてみると口喧嘩にもさまざまなファイトスタイルがあることがわかった。
以下は、今回調査した口喧嘩強者から自らのファイトスタイルを聞き、分類したものだ。
冷静に理詰め | 55.3% |
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早口で口数勝負 | 17.0% |
質問攻めにしてカウンター | 12.8% |
大声で威圧 | 8.5% |
全否定でブッパする | 4.3% |
持久戦に持ち込む | 2.1% |
近年の「論破ブーム」を受けてか、「冷静に理詰め」(55.3%)というファイトスタイルをとる口喧嘩強者が55.3%と最多となった。
この理攻めスタイルの特徴は、完膚なきまで論破したときに相手に与えられる敗北感は強く、また泥沼化しがちな口喧嘩で第三者目線からも勝敗がわかりやすいという利点がある。
また「早口で口数勝負」(17.0%)や「大声で威圧」(8.5%)などの王道スタイルをとる強者も確認できる一方で、「全否定で煽る」(4.3%)という詭弁を使ったトリッキーなファイトスタイルも見られる。
さらにいうと、ファイトスタイルには相性もありそうだ。
具体的にいうと、「大声で威圧する」スタイルは「早口で口数勝負」のスタイルをとる人と相性が悪い。
というのも大声では手数が稼げないため、はた目から見ていると早口で手数を出しているほうが優勢に見えてしまう。
また「冷静に理詰め」スタイルは、「全否定で煽る」トリッキーなスタイルと相性が悪そうだ。
はじめから論理の整合性をとることを放棄している相手に理屈で戦おうとしても、まさに「のれんに腕押し」状態にしかならないからだ。
つまり自身の口喧嘩のスタイルを2つ以上もっておくことで、相手のスタイルにあわせて有利なファイトスタイルをとることもできる。
ファイトスタイル別に見る口喧嘩に勝つ方法
では、これらの口喧嘩のファイトスタイルごとに、口喧嘩で勝つ方法や勝ちパターンを深掘りして見ていくことにしよう。
いろいろな口喧嘩のスタイルを実戦で試してみるのが一番いいが、それぞれのファイトスタイルを見ながら、自分に合いそうなものから試してみることをおすすめする。
冷静に理詰めスタイルで口喧嘩に勝つ方法
まずは、「冷静に理詰め」スタイルで口喧嘩に勝つ方法から見ていこう。
実際の「冷静に理詰めスタイル」をとる口喧嘩勝者は、このような勝ちパターンを使っている。
「相手の言い分の揚げ足をとり、逃げ道が極論に行くように誘導し、論理的な破綻を指摘する」(48歳男性)
「口喧嘩の場合、感情的になった方が負けると私は考えているので、とにかく冷静になることを意識しつつ、喧嘩相手の言葉の矛盾点や非常識な点を徹底的にあぶりだして、正論で叩きのめす」(48歳女性)
どこかで見たような光景である…。
具体的には、待ち合わせに遅刻してしまい相手と口喧嘩になったシーンを例にすると、このようになる。
待たされて怒っている相手に他強いて、このファイトスタイルの使い手は「それじゃあなたは生まれてから一度も遅刻したことがないんですよね?」と極論に誘導する。
もしその答えが「そりゃ遅刻くらいはしたことがある」なら、「自分も遅刻するのに、そこは棚上げして私を責めているということですね?おかしくないですか?」と持って行ける。
またもし答えが「遅刻したことなんてない」などという極論なら、「この前、書類の提出を忘れたって言ってませんでしたっけ?ウソつくのやめてもらっていいですか?」などとネチネチやり続ければ、一気に勝勢の流れになる。
やられたほうからしたら、うっとうしいことこの上ないが、そこで逆上しては「冷静に理詰め」スタイルの思うツボである。
なぜなら相手が感情的になり支離滅裂なことを言い出すのを、手ぐすねを引いて待っているからだ。
これが「冷静に理詰め」スタイルの勝ちパターンだ。
「早口で口数勝負」スタイルで口喧嘩に勝つ方法
次に「早口で口数勝負」スタイルの口喧嘩で勝つ方法を見ていこう。
「めちゃくちゃインパクトのある言葉で、止めることなくどんどん責め続ける」(31歳女性)
「マシンガンのように口数で圧倒する」(34歳男性)
そもそも早口で一方的に話し続けられるというスキルを身につけていないと使えないファイトスタイルだが、特殊能力ゆえに実際にやられると圧倒されてしまう。
言い返すタイミングを待っていても永遠にその時は訪れないし、話を遮ってなにか言い返そうとしても、お構いなしにどんどん言葉をかぶせてくるので、反撃する余地を見失ってしまうからだ。
また口数を稼がれることにより論点が絞れず、喧嘩相手に「いまこの人は、一体何の話をしてるんだ?」という混乱を生じさせることもできる。
そうなると「早口」スタイル必勝の流れになってしまい、すっかり論点を見失ったころに「どう思ってるんですか、その点は?」などと聞かれると、「えっ…?」と固まってしまい、敗色濃厚になってしまう。
ただ口数が多い分、支離滅裂なことも数多く言っているため、相手に話を整理されたり、論点も絞られると不利になってしまう。
言いたいことを言い尽くしたら一方的に口喧嘩を切り上げ、短期決戦を制するのが勝利のコツだ。
ちなみに筆者はこのスタイルの女性に早口で一方的にまくしたてられ、挙句その女性はしゃべり過ぎたせいか過呼吸で倒れてしまい、1ミリも反論できないまま介抱して終戦を迎えるというハメ技コンボを食らったことがある。
「完敗」という二文字が頭に浮かんだ瞬間だった。
質問攻めにしてカウンタースタイルで口喧嘩に勝つ方法
次は「質問攻めにしてカウンター」スタイルで、口喧嘩に勝つ方法だ。
具体的にはこのようなスタイルとなる。
「一切口を挟まず、相手の話を聞いた後に正論をぶつけることです」(48歳男性)
「質問を繰り返し相手の話を聞く態勢をとりつつ、矛盾点などがあれば一気に攻撃する」(26歳女性)
「冷静に理詰め」スタイルと似たように思えるかもしれないが、このカウンターパンチャーのようなスタイルは「相手が話をしなければならないように仕向けて行く」という点で違いがある。
つまり相手に答えさせ、自分は質問する側に徹するということだ。
不祥事を起こした芸能人の記者会見や、刑事ドラマの取り調べを思い描けば明らかなように、実は議論というのは質問する側のほうが優位に立てる。
なぜなら質問する側は、ツッコミどころとなりやすい自分の考えや思いを一切表明しないまま話を進められるのに対し、回答する側は自分の考えを表明し続けなければならないからだ。
つまり、回答する側に立たされ続けると、どんな人でもいずれボロが出るのだ。
その際の質問は「いつ、どこで、誰が」のような簡単に答えられるものではなく、「なぜ、どのように」と頭を動かさねば答えられない質問を繰り返すのがポイントだ。
先ほどの待ち合わせに遅刻した例でいくと、「どうして遅刻に対して、そこまで怒らせてしまったのかな?」や「今後遅刻してしまいそうなときは、どうすればいいかな?」と、とにかく問い続けることだ。
そこでうっかり「ずっと前から楽しみにしていたのに!」などと返ってこようものなら、すかさず「いまこうして君が怒っているという状況が、より楽しくない事態を招いてしまっていることに気づいてる?」と、カウンターパンチを入れていく。
また、あわよくば質問攻めにされて自分の気持ちが言語化され、整理されていく過程で、そのまま溜飲を下げてくれることもある。
そうなれば「私がうまくなだめてあげましたから」という顔をして、「まったく…キミは気が短いんだから」と勝利宣言を言い放つのみである。
大声で威圧スタイルで口喧嘩に勝つ方法
次は「大声で威圧する」スタイルで、口喧嘩に勝つ方法を見てみよう。
「仁王立ちで毅然とした態度で、上から目線で大声でがなり立てる」(53歳女性)
「相手の言葉をさえぎりながら怒鳴る」(29歳男性)
芸も戦略もなにもないが、シンプルゆえの力強さがあるのがこの「大声で威圧」するスタイルだ。
これは昭和の学校の先生などによく見られたスタイルで、最初は「うん、それで?」などと静かに話を聞いているが、突如「さっきから何言うてんねん、こらー!」と、ここぞのところまで隠しておく応用例もある。
これで相手が怯めば、たった一撃で口喧嘩を優勢にもっていけることになる。
ただし一撃で決まらずに相手も大声で応戦してきたら、ただの大声選手権になるリスクも抱えている。
一撃で決まらなかった場合は、ほかのスタイルに切り替えるなど、あくまで一発必中で決まる使いどころを見極める必要がある。
全否定でブッパするスタイルで口喧嘩に勝つ方法
次に「全否定でブッパする」スタイルで口喧嘩に勝つ方法を紹介する。
この方法は相手から「もうええわ…」を引き出すことをゴールとしており、闘志を折りに行くスタイルと考えてもらいたい。
「相手が何かを言い終わるあたりで食い気味に、全否定する」(51歳女性)
「とにかく自信をもって相手の言い分を全否定する」(25歳女性)
具体的に遅刻したときの例で見ると、このような応酬になる。
「前ももう遅刻しないって言ってたよね?これで何回目だと思っ…」
「それは違うね!」
「どこが違うの?ねえ?言ってみなさ…」
「それはきみが間違っている!」
「私のどこが間違ってるの?遅れてきたのはそっ…」
「僕はそうは思わない!」
たとえ「おそらく地動説のほうが正しいよね?」や「鎌倉幕府は1192年に開かれたよね?」と問われても、ひたすら食い気味に全否定することに徹する。
これを口喧嘩に勝ったと言えるかどうかは、いささか怪しいところがあるが、「自分の主張を貫き通した」という一面だけを見れば、勝ったと見れなくもない。
口喧嘩で劣勢に立たされたとき、強引にドローに持ち込むための方法としても使えるだろう。
持久戦スタイルで口喧嘩に勝つ方法
最後に「持久戦」で口喧嘩に勝つ方法も見ておく。
「相手があきらめるまで言い返し続ける。絶対に負けを認めない」(41歳女性)
喧嘩も口喧嘩も先に戦意をなくしたほうが折れることになり、実質的に負けとなる。
では相手が戦意をなくすまで戦い続ければいいというのが、この持久戦スタイルだ。
特に技術や機転は必要なく、忍耐力とタフな精神力があれば基本的には誰でも使える。
ちなみに回答者の女性は、
「親と言い争って一晩中絶対あきらめなかったことがある」
と、徹夜して抗戦を続けたことがあるようだ。
ひと晩中、娘との口喧嘩に付き合う親もすごいが、ここまでの覚悟をもって口喧嘩に臨まれると、どうやっても勝てる気がしない。
ある意味、最強のファイトスタイルと言える。
口喧嘩で劣勢になったときの「しのぎ」の万能切り返しパターン
さてここまでは口喧嘩のさまざまなファイトスタイルと、その勝ち筋を見てきた。
だがいざ実戦になると、ファイトスタイルいかんに関わらず、相手が意表を突く切り返しを見せたり、自分で墓穴を掘ってしまうことも十分に起こり得ることだ。
そこで言い淀んだり、口をつぐんでしまうと、相手に勢いづくすきを与えてしまうので、なんとかして即座にワンパンチ返さないといけない瞬間が生じてくる。
この章では、そんなときに「しのぎ」の一手となる、万能の切り返しパターンを見ていく。
こういう切り返しの引き出しをたくさん持っていることで、KOされてもおかしくない場面で、九死に一生を得ることができる。
ではそんな万能パターンを、具体的に見ていくことにしよう。
「それはただの屁理屈です」
相手のロジックを「屁理屈認定」できるのは、先手をとった者のみである。
そもそも屁理屈かどうかに客観的な基準はなく、相手が屁理屈と受け取ったなら屁理屈になってしまうという現実があるからだ。
そのため言ったもん勝ちなところがあり、相手が苦しいところを突いてきたら「屁理屈認定」を出すことで、そのロジックを無効化できる効果がある。
「おっしゃっている意味がよくわかりません」
本当は意味が伝わっていたとしても、これを言うことで相手側にもう一度自分の主張を、先ほどとは少し異なる表現で説明し直すことを強要できる。
つまり時間稼ぎの一手である。
相手が必死に説明し直している間に切り返しを考えたり、相手の主張の矛盾を探したりすることができる。
「あー怖。」
関西のおばちゃんがよく使う手で、1ミリも恐怖なんて感じていないのにも関わらず、「あー怖。なんやの、そんな怖い顔して?」までがセットになっている。
口喧嘩がヒートアップして熱弁を振るっているときにこれを出されると、相手は出鼻を挫かれ、我に返らせる効果がある。
特に人目があるところで女性が男性に対して使うと、効果的である。
「だから何?」
だからも何もいま伝えたことがすべてであり、言い終わっているのでさらに深掘りを求められると、思わず答えに窮してしまう。
相手からとっておきの決定打が出たときに使うと効果的で、うまくハマればこの一言でその決定打を無効化する効果もある。
この「だから何?」に、似たものに「例えば?」「具体的にいうと?」という切り返しもあり、相手が十分具体的に反論しているときほど、相手を困惑させる効果がある。
「あなたにも落ち度はあるよね?」
この世にある程度の年齢まで生きてきて、ひとつも罪を犯していない人間などいようはずもない。
仮に遅刻して怒らせた相手であれ、「家を出る前に連絡を入れておく」など、遅刻させないための予防策はとれたはずだ。
またこの切り返しには、言い負けそうなときにドローに持ち込む最後の切り札という役割も担える。
口喧嘩の勝敗を左右する要因は「語彙力」と「言葉のチョイス」
さて冒頭では口喧嘩が強い人は、特に修練を積んで口喧嘩が強くなったわけでなく、口喧嘩の強い・弱いは生来のものということを確認した。
しかし天性の口喧嘩強者を言い負かすほどにはなれなくても、せめていい勝負をできるようになるための鍛錬法はないものか?
そこで口喧嘩強者に、口喧嘩の勝敗を左右する要因を聞いてみた結果が下図だ。
意外なことに、口喧嘩の勝敗を左右するものとしてもっとも多く上がったのは、「語彙力」(53.2%)、「言葉のチョイス」(51.1%)と、鍛錬を積めばなんとかなりそうな要因が並んだ。
これはファイトスタイルが「冷静に理詰め」の回答者が多かったこととも関係があると思われる。
まず「語彙力」に関しては、もちろん一朝一夕でなんとかなる問題ではないが、
・書籍をたくさん読む
・知らない単語に出会えば都度辞書を引く
・新しく覚えた語を日常会話でも使ってみる
などの積み重ねで身についていくものだ。
また「語のチョイス」は、
・口頭だけで道案内をしてみる
・長い文章を短文に要約する
・漫才のツッコミを分析する
などの鍛錬を積んでいけば、ここぞのところで相手を突き刺すようなひと言が浮かぶようになる。
もちろん口喧嘩に強くなるために、このような鍛錬を実際に積む人は少ないだろうし、即効性がある方法でもない。
ただ「天性のもの」と諦めてしまうことは簡単だが、地道な努力の積み重ねでいまよりも口喧嘩が強くなる道筋がないわけではない。
口喧嘩に勝つとはどういう状態を指すか?
では最後に、口喧嘩の根本的なところを確認しておくことにしよう。
それは「口喧嘩に勝った」というのは、具体的に相手がどういう状態になったら「勝ち」と見なすことができるのか?という問題だ。
というのも、口喧嘩は第三者的な目線から眺めていると、明確な勝敗がつかないことも多い。
お互い思いの丈をぶつけ尽くすと、どちらからともなく「まぁまぁ、お互い悪いところもあったからさ、お互い気を付けよう」と刀を納めてしまうからだ。
ボクシングのようにどちらかがノックアウトされるような、わかりやすい結末は口喧嘩においてなかなかお目にかかれない。
そこで口喧嘩自慢の回答者にどうなったら勝ちなのか?を問うたところ、やはり口喧嘩強者の目から見ても、勝利判定は単純ではない。
もっとも多くの票を集めた勝利判定は「相手に返す言葉がなくなったら」(55.3%)というものだが、それでも半数ほどしかない。
また仮に「謝罪を引き出した」り(40.4%)、「完全に論破」(40.4%)できたとしても4割程度であり、胸を張って勝者を名乗れるというわけではない。
これが「相手が泣き出した」(25.5%)や「相手が手を出してきた」(23.4%)のような状態にまでいってしまうと、かなり「勝者感」は薄れてしまう。
特に前者はこちらが謝罪する羽目になるので、まさに「戦闘」に勝って「戦争」で負けた状態といえる。
少なくとも口喧嘩をして、相手を圧倒し、スッキリできるというのはかなりレアなケースだと考えられるので、平和的に話し合うことに勝るものはなさそうだ。
まとめ
以上が口喧嘩強者を対象におこなった、口喧嘩に強くなる方法の調査結果だ。
最後に調査結果をおさらいしておくと、このようになる。
▼本調査の結論
・口喧嘩の強い人は生まれつき強い
・口喧嘩のファイトスタイルごとに勝ちパターンがある
・実戦で使える切り返しフレーズを覚えよう
・口喧嘩では「語彙力」や「言葉のチョイス」を磨け
思えば人類は口喧嘩が大好きなようで、口喧嘩のような人気コンテンツの例には新旧にわたって枚挙に暇がない。
しゃべくり漫才、ラッパーによるフリースタイルバトル、2ちゃんねるのレスバ(レスバトル)、治安が悪かった頃のニコ生の「ケンカ凸」、ひろゆき氏の論破芸などなど…
もちろん今回の調査で見たように口喧嘩をしたところで明確な勝敗がつかず、挙句お互い謝る羽目になるなら、最初から平和的に話し合っておくことに越したことはない。
しかしそうはならないのが人間であり、この瞬間にも世界のどこかで口喧嘩が起こっている。
ある意味口喧嘩は、もっとも人間らしい行為と言えるのかもしれない。
アンケート実施方法
▼アンケート方法・アンケート方法 インターネット上でアンケートを実施
・回答者数 全国口喧嘩自慢の男女49人
・調査日 2024年11月7~8日
・設問は単一選択式、複数選択式、および記述式
・調査主体 【300人のホンネ】編集部
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