泣き上戸とは、酔うと泣いてしまう人や癖のことを指す。
そんな泣き上戸と、みなさんはリアルで遭遇したことがあるだろうか?
実をいうと、筆者は1度だけ学生時代に遭遇したことがある。
サークルの仲間と宅飲みしていると、ひとりの女性が突然しくしくとやりだしたのだ。
当然ほかの者は慌てふためき、挙句の果てには「お前があんなこと言うからだ」と犯人探しが始まり、一時は騒然とする事態となった。
一方でその女性は「なんでもないから!本当になんでもないから」と目を真っ赤にしながら、必死に訴えていた。
結論から言えば、泣き上戸の方には正しい取扱い方法がある。
たとえば上記の場合、泣いている女性のことは意に介さず、そのまま盛り上がっておくことが正解だった可能性が高い。
本稿では全国の自称泣き上戸の男女123名に調査から判明した、泣き上戸の生態から正しいトリセツまでを解説する。
最初に断っておくと、はっきり言って泣き上戸の真実は、あなたが思うはるか斜め上にある。
気持ちをしっかり整えてから、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
理解しておくべき泣き上戸の生態
泣き上戸の方々に正しく対応するためには、なによりまずその生態を正確に知っておく必要がある。
泣き上戸の方々の生態を正しく知ることで、本稿で提唱する取扱い説明書を深く理解することができるからだ。
結論から言えば、泣き上戸の方々の生態はいまあなたがイメージしている生態とは、大きくかけ離れている。
かなり興味深いリサーチ結果となったので、詳しく見ていくことにしよう。
泣いている=悲しいとは限らない
まずは、そもそも酒に酔うとどういう感情に覆われて泣いてしまうのか?から確認していくことにしよう。
特に男性は泣いている人を見ると反射的に負の感情に覆われていると考えてしまうが、泣き上戸に限っていうと実際はまったく異なる。
もっとも多かったのが「感極まっている・感動している」という感情で、なんと35.0%もの泣き上戸が票を入れている。
具体的に泣き上戸の方々の言葉を借りると、このような感情だ。
「その場にいるみんなにありがとうという気持ち」(30歳女性)
「喜ばしいことがあった相手と一緒に喜びを分かち合っていると感情が高まり感動して泣いてしまいます」(33歳女性)
「このまま楽しい時間が止まってくれないかと思い、涙が込み上げてきます」(38歳男性)
かなり意外だが、このようにポジティブな感情や多幸感に包まれている人が4割弱いる。
一方で、そのほかの感情に目を向けると「無力感・不安・悲観」(20.3%)、「過去の(あまりよくない)思い出に浸っている」(12.2%)、「とめどない寂しさ・感傷」(7.3%)など、やはりネガティブな感情や気分に覆われている人も多い。
実際の泣き上戸の方々の言葉を借りると、このようなものである。
「つらくて忘れてしまいたいことがある時、涙と一緒に流してしまおうという気持ち」(25歳男性)
「普段ならなんとも思わないことでも、なぜか悲しく思えたり寂しく感じたりしやすくなる」(31歳女性)
「どうして自分はモテないのか 歌の世界のような恋がしたいという悲しい感情です」(60歳男性)
もちろん目の前にいる泣き上戸の人がどういう感情に覆われて泣いているのか?により、その人の取扱いはまったく異なることになる。
ただしそれについてはあとの章で詳しく説明することにして、まずは泣き上戸の生態の話を続けよう。
泣き上戸が頻繁に出てしまう人が4割
次に泣き上戸といえば毎回お酒に酔うと泣いているように思えてしまうが、実際はそうではない。
お酒を飲むと「毎回」泣いてしまう人」はわずか7.9%に止まり、「まれにしか泣かない人」も33.3%を占めた。
ただし、である。
「毎回泣く人」(7.9%)と「2,3回に1回泣く人」(30.9%)を合わせると、「2、3回に1回以上」の頻度で泣く人の割合は、38.2%と約4割にもおよぶ。
仮に毎日晩酌をするような人であれば、週2以上のペースで泣き上戸が出てしまっていることになり、これはやはり頻度が高いと言わざるを得ない。
泣き上戸が出始めたのは「年齢を重ねるにつれ」
では泣き上戸の方々は、一体いつから泣き上戸になったになったのだろうか?
泣き上戸がその人の体質や性格によるものであるならば、お酒を飲み始めた当初から泣いているはずだが、実際はこれまたそうではない。
7割以上の泣き上戸の方が「年齢を重ねるにつれ徐々に出るようになった」と回答している。
一方で「お酒を飲み始めた当初から」と回答したのはわずか12.2%に止まり、泣き上戸界では少数派であることがわかる。
歳を重ねると涙もろくなるとはよく言われることではあるが、今回の回答者の平均年齢は39.0歳であり、高齢の回答者に偏っているわけではない。
回答から傾向を推測するに、就職や結婚、出産、育児などのライフイベントを通過したあたりから泣き上戸が出始める回答者が多いように思われた。
裏を返せば、今後誰もが泣き上戸になる可能性がある、ということに他ならない。
泣き上戸は静かに涙を流す
漫画やドラマで描かれる泣き上戸は、居酒屋で大酒を飲みながら号泣しているところが描かれるが、実態はまるでそうではない。
お酒を飲んで号泣してしまうのはわずか5.7%に止まり、嗚咽をあげてむせび泣くような泣き上戸もわずか8.1%しか存在しない。
一方でもっとも多かった泣き方は「泣いているわけではなく、単に涙が溢れてくる」と回答した48.0%で、次いで「すすり泣き」(30.9%)が続いた。
筆者が実際に目撃した泣き上戸の女性も「すすり泣き」タイプであったので、泣き上戸界では比較的マジョリティな存在であったことがわかる。
いずれにしても泣き上戸と言っても泣きわめくような人はあくまで少数派であり、大多数は酒席で静かに涙を流しているようだ。
泣き上戸の人知れぬ苦労&あるある
ここまでは泣き上戸の生態面を見てきたか、意外に感じることが多かったのではないだろうか?
しかし泣き上戸ではない人が意外に感じるということは、それは同時に泣き上戸の方々に対する理解が足りていないということの裏返しでもある。
そうした理解不足から、泣き上戸の方々は人知れぬ苦労に迫られている。
この章では、そんな泣き上戸あるあるを紹介していくことにしよう。
【泣き上戸あるある1】飲み会クラッシャー
「楽しい飲みの場だったのに、過去のことを思い出して泣いてしまい、場の空気をしらけさせてしまいました」(35歳女性)
「楽しい話でもなぜか泣けてきてしまい、みんな私につられて泣いてしまった」(36歳女性)
本人も泣きたいわけではないのだが、楽しく盛り上がる飲み会で突如泣き出して場をしらけさせてしまうのは、典型的な泣き上戸あるあるである。
また泣くのを今すぐやめなければと思えば思うほど、感情がさらに高ぶり余計に泣いてしまうという地獄のループに突入する泣き上戸の方もいた。
しかし、その場の誰にも罪はないのである。
【泣き上戸あるある2】意図せず主役の座に立ってしまう
「ほかの人の送別会で泣いてしまい、悪目立ちした。その後、主役は異動者なんだからと先輩に注意された」(31歳女性)
「相手のつらい話を聞いていると自分の方が泣いてしまって、相手に慰め役をさせてしまったこと」(29歳女性)
「お酒が入ると、強く感情移入をしてしまう」というのは今回の調査でよく聞かれた声だが、泣き上戸の方々にとって「別れ」を連想させる場や「身の上相談」は相性がとにかく悪い。
自分のために泣いてくれるのでリアクションとしてはこの上ないのだが、おおむね行き過ぎてしまうので、主役を持っていかれる覚悟で酒席に呼ぶべきだろう。
【泣き上戸あるある3】意図せず被害者に仕立てられる
「泣かされている被害者のようになってしまい、相手を加害者にしてしまう」(45歳女性)
「何も悩んでいないのに「そんなに悩んでたなんて…」と周りの人を心配させてしまうのが心苦しいです」(30歳女性)
特に男性と泣き上戸の女性というペアの場合、第三者目線だとどう見ても「女性を泣かせる悪い男」にしか見えない。
また「いや、この人泣き上戸なんですよ…」と説明されても、言い逃れしているようにしか見えないので、泣き上戸の女性と飲む機会のある男性は完全個室で飲むことをおすすめする。
【泣き上戸あるある4】おかわりよりティッシュがほしい
「泣くと鼻水が止まらなくなり、すすったり鼻を噛んだり、とにかく忙しい」(55歳女性)
「友達のハンカチを鼻水まみれにしてしまった」(28歳女性)
泣き上戸の方は飲み会の参加時には、ポケットティッシュ数個を常備いただくようにお願いしたい…。
【泣き上戸あるある5】メイクは総崩れになる
「目の周りだけ化粧が異常に崩れるし、涙の跡が消えない」(46歳女性)
女性の泣き上戸の方なら、全員がうなずくあるあるではないだろうか。
ポケットティッシュのほかに、大きめのサングラスも常備したほうがいいかもしれない。
【泣き上戸あるある6】翌日が気まずいどころか、もはや怖い
「職場の先輩と初めて飲んで泣き過ぎた次の日、職場全員に私の醜態が広がっていた」(35歳女性)
「部署の違う部長の胸で泣きじゃくってしまい、翌日謝罪しに行くハメになった」(36歳男性)
泣き上戸の方は自身が泣き上戸であることをどれだけ周知しておけるか?が、職場で快適な翌日を過ごす生命線とも言えるかもしれない。
もし周知が足りなかった場合、その時は過酷な職場環境に追いやられてしまうことになるのだから…。
【泣き上戸あるある7】理不尽に怒られる
「仲良しの友人から「まだ泣くなら帰って!」と怒られ、本当に帰らなくてはいけなくなった」(35歳女性)
「泣き上戸であることを知らない人物から「めそめそするな!」ときつく注意され、最後は怒鳴られた」(58歳男性)
これらは泣き上戸に対する理解不足が引き金となって起こる理不尽である。
寛容な社会の実現のためにも、泣き上戸への理解は不可欠なのだ。
【泣き上戸あるある8】セーブして全然酔えない
「心を開けない会社の飲み会などはあまり飲まないようにしています。本当はもっと飲みたいのに…」(43歳女性)
「泣き上戸が出てしまいそうな状態のときは、飲み会に誘われても断るようになってしまっている」(29歳女性)
特に職場でのイメージが「厳格な上司or先輩」というイメージがある泣き上戸の方は、並々ならぬ苦労があることだろう。
部下からしても、夕方に厳しく𠮟られた上司が飲み会でさめざめと泣いていたら、困惑しか覚えない。
【泣き上戸あるある9】余興の一種だと勘違いされる
「毎回泣くのを待たれている」(47歳男性)
「いつものことなので私が泣くと笑いが起こります。でも事情を知らないほかの人たちが、その光景をどう思うのかが気になります」(43歳女性)
泣き上戸であることが認知され、周りも慣れてくると起こるのが「○○さん、そろそろじゃないですか?そろそろアレですよね?」という「泣き待ち」である。
泣き待ちされると、「期待に応えねば!」と考える真面目な泣き上戸もいる。
しかし第三者目線では「人を泣かせて爆笑している集団イジメの悲惨な現場」に他ならないので、同席している人たちは相当な注意が必要だ。
以上あるある形式で見てきたように、泣き上戸の方々は人知れぬ苦労をしていることがおわかりいただけたと思う。
その結果、酒席を避けるようになる泣き上戸の方もいるが、そうは言っても社会生活を営んでいるとどうしても断れないものが出てきてしまう。
これまで見てきたように、多くの泣き上戸の人は泣こうとして泣いているわけではなく、抗えない力によって「泣いてしまう」と考えるのが自然だ。
となると、泣き上戸の方々と飲み会で同席した人たちが飲み会をしらけさせたり、周囲の人がドン引きしてしまわないように立ち回っていくしかない。
そこで次章では、泣き上戸の方々の正しい取扱い方法を解説していくことにする。
泣き上戸の正しい取扱い方法は3つにわかれる
結論から言えば、泣き上戸の正しい取扱い方法は3パターン存在する。
▼泣き上戸の正しい取扱い方法
1.感極まっている泣き上戸
→かまわず盛り上がってOK
2.どうしようもない寂しさor強い共感を示してくる泣き上戸
→泣いていることをイジってOK
3.強い不安を感じているor思い出に浸っている泣き上戸
→静かにそっとしておく
この3つのパターンを覚えておけば、80%の泣き上戸を正しい取扱えることになる。
先ほども見たが、泣き上戸とひと口に言っても、その泣いているときの感情や心境は同じではない。
この泣いているときの心情と、「自分が泣いてしまっているときに、どう接してほしいか?」に対する回答をクロス集計した結果が下表である。
そっとしておいてほしい | 一緒に泣いてほしい | 泣いていることをイジってほしい | 優しく慰めてほしい | 陽気に盛り上がっていてほしい | |
---|---|---|---|---|---|
感極まっている・感動 | 16.3% | 18.6% | 7.0% | 16.3% | 41.9% |
とめどない寂しさ・感傷 | 22.2% | 0.0% | 44.4% | 11.1% | 22.2% |
強すぎる感情移入・共感 | 14.3% | 0.0% | 42.9% | 14.3% | 28.6% |
無力感・不安・悲観 | 40.0% | 8.0% | 8.0% | 28.0% | 16.0% |
過去の思い出 | 60.0% | 6.7% | 6.7% | 13.3% | 13.3% |
感情はなく生理現象 | 33.3% | 8.3% | 33.3% | 8.3% | 16.7% |
怒りや不満の爆発 | 28.6% | 0.0% | 28.6% | 28.6% | 14.3% |
覚えていない・多種多様 | 20.0% | 0.0% | 0.0% | 60.0% | 20.0% |
大きく見ると、これまた意外な結果がだが「一緒に泣く」や「優しく慰める」という接し方はいずれの泣き上戸にとっても嬉しくない接し方であることがわかる。
では一体どう接すればよいというのか?
以下、詳しく掘り下げて見ていくことにしよう。
かまわず盛り上がってしまってOKなケース
まず感極まったり、なにかに感動して泣いている泣き上戸の場合、意に介さずまわりが盛り上がり続けることが正解になる。
実に41.9%もの感極まるタイプの泣き上戸が「そのまま陽気に盛り上がる」ことを望んでおり、慰めたりまわりが静かにしてしまうのは非常によろしくない。
泣き上戸本人も「いまこの瞬間、なんて楽しいだ!」や「あなたとまたこうして飲めて幸せ!」という感激から泣いているわけなので、当然の対応といえる。
まず泣き上戸の人がいたら、ポジティブな感情から泣いているのか、それともネガティブな感情で泣いているのかを確認しよう。
もしポジティブな感情で泣いているのであれば、飲み会はそのままの温度感で続行するのがいい。
泣いていることをイジっていいケース
意外にも泣き上戸の中には、自身が泣いていることをイジってほしい泣き上戸も存在する。
それが「とめどない寂しさや感傷」に浸っている泣き上戸と、「強すぎる感情移入や共感」を覚えている泣き上戸だ。
ともに4割以上が「泣いていることをイジってほしい」と回答している。
まずやりきれない寂しさや感傷に浸って泣いている上戸は、少々言い方は悪いが、酔うと「かまってちゃん」になると考えるとわかりやすい。
そのため「ちょっと、ちょっと!なんで泣いちゃうの?」と優しくイジることで、孤独が癒される部分があるようだ。
またこちらが少々込み入った話をするとものすごく強い感情移入をしてくれたり、強い共感を示して泣いている泣き上戸も、泣いていることをイジるのが正解なようだ。
「ここあなたが泣くところじゃないよ!」とイジることで、我に返れる部分があるのかもしれない。
そっとしておいてほしいケース
執拗に慰めるわけでも、そっちのけで盛り上がるわけでもなく、ただ「静かにそっとしておく」というのが正解の泣き上戸もいる。
それが「無力感や将来への強い不安」に押しつぶされそうになっている泣き上戸と、「過去の思い出」に浸っている泣き上戸である。
まず不安や無力感にさいなまれているのなら、声をかけたほうがよさそうなものだが、実際はそっとしておくのが正解なようだ。
また「過去の思い出に浸っている」泣き上戸に対して、みんなで楽しむ場でひとり勝手に何をしてるんだ?と思ってしまうかもしれない。
ただこのとき泣き上戸の方が思い出しているのは、ハッピーな思い出とは限らない。
どちらかというと、過去にあったつらかったことや強く後悔していることが蘇ってくるという泣き上戸の方のほうが多かった。
不安や回想型の泣き上戸に遭遇した場合も、そっとしておくのが正解のようだ。
ここまでで8割の泣き上戸を正しく取り扱うことができる。
残るのは「感情はなく生理現象」(9.8%)、「怒りや不満の爆発」(5.7%)、「覚えていない・多種多様な感情」(4.1%)の3タイプだ。
「感情はなく生理現象」タイプの泣き上戸は、感情が伴わずに涙が溢れているだけなので、泣いていることを無視してこれまでと変わらず対応すればいい。
また「怒りや不満の爆発」タイプの泣き上戸は、実は一番厄介で、今回の調査ではこれといった対処法が割り出せなかった。
▼怒りタイプの泣き上戸が望む対処
そっとしておいてほしい | 28.6% |
できれば一緒に泣いてほしい | 0.0% |
泣いていることをイジってほしい | 28.6% |
優しく慰めてほしい | 28.6% |
陽気に盛り上がっていてほしい | 14.3% |
「そっとしておく」か「イジる」か「慰める」の3択だが、怒りや不満を発散している人をイジってしまうのは、外したときのリスクが高い。
そのため「そっとして」様子を見るというのが、無難な選択に思われる。
ちなみに最後の「覚えていない・多種多様」タイプの泣き上戸は、本人もなぜ泣いているのか理由を説明できないだろうから、周りの人が対応策を見極めるのは不可能に思われる。
泣き上戸が発動するトリガー
ここまでは泣き上戸の正しい取扱い方法について見てきた。
だがいくらそっちのけで盛り上がったり、イジっていいとなっても、やはり目の前で泣かれてしまうと楽しい場が一瞬でも凍ってしまうのは間違いない。
となると、泣き上戸が泣いてしまう前に、積極的に打てる手はないものか?
そこで泣き上戸の方々に泣いてしまう状況やきっかけなど、泣き上戸が発動してしまうトリガー(引き金)について聞いてみた。
泣き上戸の方も泣きたくもない場面で泣いてしまわないように、予防法のヒントとして活用ほしい。
その結果が下図だ。
かなり細かい表になってしまったが、男女ともに多かったトリガーを見ると「心身が疲れているとき」が目立つ。
具体的には、寝不足や肉体的な疲労が溜まっているときだけではなく、イヤなことがあってメンタルが弱っているときなども含まれる。
また次いで「感動的な話やコンテンツ」というのは、宅飲みしてるシーンを想像してもらえばいい。
一杯飲みながら映画やドキュメンタリー番組を鑑賞したり、音楽を聴いて泣いているところを家族に発見されたという泣き上戸の方が散見されている。
また「親しい友人・旧友がいる」というのは、飲み会の参加者のことである。
安心感からか久しぶりに会えた感激が、泣き上戸のトリガーを引いてしまうようだ。
また男性のみ多かったものは「思い出話」と「身の上話」で、それぞれ15.4%を獲得している。
一方で「飲みすぎたとき」は男女ともに1割もおらず、酒量と泣き上戸のトリガーとはあまり関係がないこともわかる。
上記の結果を勘案すると、考えられる予防策はこうなる。
▼泣き上戸を発動させない予防策
・飲み会の前夜から心身ともに整えてもらい、深夜に及ぶ前に解散する
・人情話や重い話は避ける
・仲がいい人からはなるべく遠い席に座る
この予防策を実践して飲み会が楽しいのか?と聞かれると少々疑問は残るが、絶対に泣きたくない/泣かれたくない場であれば、そうも言っていられない。
泣き上戸の方々とうまく付き合うためのヒントとして、ぜひ活用してほしい。
まとめ
以上が泣き上戸に関して行った調査結果のレポートである。
おさらいしておくと、泣き上戸の方々は泣きたくて泣いているわけでもないし、また必ずしもネガティブな感情で泣いているわけでもない。
泣き上戸の正しい取扱い方法は、泣いている泣き上戸の方がどのような心情・感情にあるかによって3つに分かれる。
▼泣き上戸の正しい取扱い方法
1.感極まっている泣き上戸
→かまわず盛り上がってOK
2.どうしようもない寂しさor強い共感を示してくる泣き上戸
→泣いていることをイジってOK
3.強い不安を感じているor思い出に浸っている泣き上戸
→静かにそっとしておく
このポイントを押さえておくことで、泣き上戸の方と飲み会で遭遇しても、スマートな対応をとれるだろう。
アンケート実施方法
▼アンケート方法
・アンケート方法 インターネット上でアンケートを実施
・回答者数 自称泣き上戸の全国の男女123人
・調査日 2023年1月6~12日
・設問は単一選択式、および記述式
・調査主体 【300人のホンネ】編集部
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